拒食症の次に過食症になる事があります。
その原因は大きく分けて2つです。
- 栄養失調の生物としての防衛本能。
- 鬱積した気持ちの解消解放。
陥りがちなのが、拒食症の次に起こる過食について、多くの人達が、生物としての防衛本能としてのみ考えてしまう事です。
そう考えてしまう事にありがちなのが、患者の医者が拒食症の次に起こる過食症を、生物の防衛本能としか考えていない処です。
ですから、医者は、摂食障害のご本人や周囲の方々に、
「拒食症の次に過食が起こる事はありえる事」
と、伝えます。
ですから、医者も、摂食障害のご本人も、家族等の関係者の方々も、次の様に信じます。
「拒食症の次に過食症になる事は当然。」
「拒食症の次に過食症になるのは仕方がない」
「だから、耐えなければいけない。」
飢餓に対する防衛本能は、どのくらいか食べすぎはあっても、身体は、十分、またはそれ以上の栄養を摂取できると回復します。
身体の回復が叶えられれば、本能が食欲を抑えます。
自然界では、そんなにいつも食べられる環境ではない事は普通である点も考えると、動物が過食症になりません。
では、何故、人間は、他の生物の様に栄養補給に合った食べ方が出来ず、栄養補給と身体の回復を叶えた後、沢山食べる事を止められないのでしょうか?
その理由は、発達した意識、脳の為に、
- 過去のネガティブな気持ちが鬱積している。
- 現在もネガティブな気持ちを鬱積し続けている。
- ネガティブな気持ちを鬱積させる性質になっている。
また、
- ネガティブな気持ちを鬱積させる環境が続いている。
- ネガティブな気持ちを鬱積させない環境に変わっても、意識、脳、精神が病的に慢性化している。
といった事の幾つかが起こっているからです。
もう1つ、過食症になる原因が、拒食症だった状態と似ている点もあります。
何故なら、拒食症は、拒食症になる前から、巨大すぎるストレスや気持ちを溜め込むからです。
そして、過食症も、過食症になる前から、巨大すぎるストレスや気持ちを溜め込むからです。
何らかの方法によって、気持ちを発散しようとし続けていても、結果的に出来なかったのです。
摂食障害になるストレスや気持ちの根本原因は、
- 根本原因に直接取り組む事にはならない
- 根本原因をコンポ音から解決するものではない
という性質がある趣味などの気晴らしの代替手段では、もはや手に終えなくなっているのです。
私も、趣味や大好きな事では、気持ちが解消されませんでした。
それどころか、趣味や大好きな事が、過食症だけではなく、パニック障害等の他の精神疾患も悪化させました。
過食症も拒食症も、解消されない出来事、記憶、気持ちが原因によってなってしまったならば、根本原因は同じです。
拒食症の方には、拒食症を起こす過去と、拒食症を続ける継続的な出来事、記憶、気持ちの積み重ねがあります。
まとめると、次の2つの積み重ねです。
- 拒食症になる理由
- 拒食症が続く理由
しかも、拒食症になると、脳、精神が異常になります。
正常な意識ではないので、益々拒食症を続ける理由が積み重なります。
という事は、拒食症になる前から拒食症になった時まであった出来事、記憶、気持ちに加えて、拒食症になった後のもっともっと苛烈な出来事、記憶、気持ちが、拒食症の方には積み重なり続けています。
ですから、拒食症の方は、
- 常人では考えられない、処理できないストレスを受け続けながら、溜め続けています。
- 常人では起こりえない意識の持ち方と働かせ方をしています。
その超膨大なストレスと超異常な意識は、全て過食症の原因やエネルギーになります。
凄まじ過ぎるストレスと意識に合わせて、飢餓から回復する生物としての防衛本能が加わり、脳が食欲のリミッターを外して大食いします。
身体が飢餓状態を脱しても、抑え込んでいた凄まじいストレス、そして異常過ぎる意識が残り続けます。
その結果、脳のリミッターが外れたまま、鬱積した気持ちを晴らす為に、過食を続けていき、過食症になるというカラクリです。
この過食の入り方は、いったん逆上すると、手がつけられなくなる人に似てますね。
ですから、もう周囲が何を言っても、何をしても止まらない過食症の体質なのです。
ここで求められるモノが、次の2点です。
- 拒食症から過食症になる可能性を下げる方法。
- 生物の飢餓対策の防衛本能としての大食いで終わらせる可能性を高める方法。
その為には、拒食症を克服していく期間に、次の2つをする必要があります。
- 拒食症になった原因、拒食症を続けている原因を一つ一つ解消しながら昇華させていく。
- 拒食症でいる方が感じる安心、信じられる人間関係を再構築していく。
これまでの拒食症の克服や治療において、拒食症のご本人や周囲の脅しが中心でした。
何故なら、他の精神疾患や過食症よりも、ダントツに健康と生命の危機に差し迫るからです。
拘束や監視による強制栄養摂取が良い例で
自由を奪われる事と身体の中に自分が歓迎しないモノを入れられる事は、狂気の沙汰です。
その結果、恐怖症を併発する事もあります。
この場合は、益々拒食症が進む危険があります。
拒食症も過食症も、常人にはあり得ないストレス、記憶、気持ち、意識があります。
その為、強制は絶対に拒食症にも過食症にも効きません。
悪化するだけです。
何故なら、摂食障害の方には、絶え間なく続く、不安全感、不自由感、断絶した人間関係が続いているからです。
それを覆すには、今までと逆にならなければいけません。
逆とは何か?
それは、摂食障害を克服する為に、本人、周囲の方々、医者やカウンセラーなどの専門家が人の和を作るという事です。
即ち、
【摂食障害+摂食障害者 対 関係者+専門家】
という人間関係を、
【摂食障害 対 摂食障害者+関係者+専門家】
という人間関係に変えるのです。
医療者でさえ、摂食障害とその方を同一視してしまって、闘う相手にしてしまいます。
それでは、摂食障害の方が受けてきた人との関係が変わらないので、いつまでも摂食障害に合った意識の在り方と働かせ方が続きます。
それでは根本的に改善せず、ズルズル摂食障害が続くばかりか、万引き依存症など、他の精神疾患も併発させてしまう可能性を高めていきます。
私が過食症を完治させられた原因の中には、ヨガと心理スキルがありますが、決定的な要因は、人との繋がりの再構築でした。
色んな方々と心を通わせ直し、恋人や妻などの親密な繋がりを作って継続させ、気持ちの在り方と働かせ方が変わっていきました。
その積み重ねのお陰によって、過食をしているどころではない意識になり、脳が過食では快楽を感じなくなり、摂食霜害が終わったのです。
拒食症も過食症も、今までとは違う環境や人付き合いを作り出し、今までとは違う出来事や体験を積み重ね、意識が受ける刺激を変え続けます。
すると、意識が変わり、結果的に脳などの身体の性質が変わって、摂食障害が終わります。
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