パニック発作は心身に強烈なダメージを与えます。
ですから、身も心もズタボロになりやすいです。
その為、身も心もドン底の時は、心身の癒しが必要です。
癒しながら発作に取り組んでいけば良いでしょう。
でも、どうしても発作を克服していくには、心の芯を立てる必要が出てきます。
もし、気力がはじめから無かったり、気力が途中で枯渇しても再び復活しなければ、今発作を克服していません。
他の精神疾患に比べて、パニック症は、発作を克服していく為に、死力を振り絞った気力、冷酷冷徹な程の冷静さと内観力が必要でした。
何故なら、発作中の身体は、
● 呼吸が勝手に早くなる窒息感
● 気管が石の様に固まって呼吸できない窒息感
● 意識が薄まって気絶していく
● 耐えられない胸やお腹の圧迫
● 身体が動かない
といった状態になります。
それらのせいで、肉体的にも精神的にも、酷ければ死ぬ寸前の地獄の苦しみです。
その苦しみによって意識が狂乱します。
発作が起こっていない時は、下の様な気持ちに苛まれます。
● 絶えず発作が起こり続けている事
● 一番直近に発作が起こった事
● これからも起こる事
● まともにしたい事が出来ない事
● もっと発作が酷くなって
もっと何もできなくなるかもしれない恐怖・絶望・自己嫌悪
自分の存在を否定し、消してしまいたくなる事はよくあり、自傷や自殺も考えます。
ですから、うつ病にもなる可能性があります。
放っておくと、どんどんどんどん精神的に負のスパイラルにはまり、
● 意識が病的になる
● 発作が重くなっていく
● うつ病などの他の精神疾患になる
という可能性はあります。
私自身、怖い思いを何年も続けて発作を克服していたので、恐怖に怯えて絶対に克服を止める人格と、克服できないでいる自分を呪いながらも克服に突き進もうとする意識が一度に、喚き散らし、人格が分裂しそうになりました。
この相反する意識に苛まれる事を、
「心の二重拘束状態」
と言います。
意識が二重拘束に陥ると、アクセルとブレーキを同時に踏んだり、前進とバックのシフトチェンジを交互にやっている様なものです。
酷くなると、上に書いたかつての私の様に、意識や人格の分裂や暴走を起こす危険があります。
ですから、発作克服の為だけではなく、意識や精神の危険を減らす為にも、絶えず意識をチェックし、養い続ける必要があります。
意識を確認し、養い続けるには、絶え間なく下の問いを自分に続けます。
「パニック発作を克服して、私がどうしても叶えたい事は何❓️❓️❓️」
「どうして、私はそれを叶えたいの❓️」
これらの問いかけを自分の為に純粋に追求していく事が、
🌕️ 発作を乗り越えていく気力
🌕️ 立ち上がって進んでいく気力
になります。
発作はとにかく、心を折りやすい。
折られやすかったです。
ですから、わざわざキチンと、発作を乗り越える意識を確かめて固める日々続ける必要がありました。
私がやった心の取り組みは、最初に乗り越えたい発作が起こる事を選びます。
例えば、電車、車のトンネルや高速道路など。
静かに落ち着いて、優しく問いかけて出てきた答えに再び問いかけてみる事の繰り返しです。
「その事に起こる発作どうして乗り越えたいの?」
例:電車に乗る時・上司と向かい合った時
⏬
「乗り越えて何がしたいの(叶えたいの)?』
⏬
『何故、それをしたいの(叶えたいの)?』
⏬
叶えた後の想像をしてみる。
自問自答には、次の目的があります。
🌕️ 自分の本当の気持ちを明確にする事。
🌕️ 発作を終わらせていく目的・目標・決意をハッキリさせる事。
他の人達が普通に出来る事に対して、
「何故克服したいか?」
について真摯に考える事は、嫌になるかも知れません。
しかし、本当の真心を知って、心の芯を据える為に、とても大切です。
よく考えて頂きたいのですが、病気や怪我で普通に出来ていた事をリハビリして出来る様になる努力をしておられる方々は沢山おられますよね。
奇跡の復活劇のドキュメンタリードラマなどで、苦しい復活への道を辿る最中に、
「何故やるのか?」
について、考えるシーンをよく観ると思います。
いっそ諦めた方が楽なくらい、余りにも復活への取り組みが辛すぎるので、考えざるをえなくなるのです。
辛く困難な事ほど、やる意味を見出せなくなると、意欲が湧かなくなって枯渇するのです。
「何で、私/僕/俺はこんな事をしているのか???」
かつての私の様にやりたくない気持ちとやりたい気持ちが同居していて、辛さと困難さが増すと、やりたくない気持ちが増えてきて、一生懸命頑張っていたとしても、我に返ってしまいます。
我に返った結果、自分がやる事に対して疑問が湧き、答えを求めてしまうのです。
取り組む事に対して答えが出なければ、歩みが止まります。
しかし、発作を克服するならば、
● 何度も何度も自分に対して真摯かつ純粋に考え直す。
● 何度も何度も克服したい理由と気持ちを自分の内面から掘り起こす。
● 掘り起こした理由と気持ちを何度も何度も固く形作っていく。
という作業を日々続けます。
確認して作りだす発作を克服する理由と気持ちが、ただ良くなりたい気持ちよりしっかりします。
私自身、『何を叶えたい』だけの時は、地獄の苦しさ、辛さ、孤独さが殆どでした。
目標を達成できて嬉しくなった時はありましたが、
「まだまだ、これではダメだ。」
と、自分の成果を過小評価し、自分を鞭打つばかりでした。
自分にさえやった事が報われないので、気持ちが虚しく疲弊していくのです。
何がなんでも叶えたい気持ちだけで乗り切れた事はありました。
しかし、下の様な時に、沸き上がる絶望、怒り、自己嫌悪は凄まじかったです。
● 上手くいかない時。
● 次の目標をクリア出来なかった時。
● 目の前にいる人と同じ事が出来ない場面に出くわした時。
負の感情のスパイラルにはまりやすいんですね。
ここでもう1つ、後から知った知識ですが、ただひたすら心身に鞭打ってやり続けたので、脳の苦痛系が働きっぱなしだったのでした。
「積み残した人生の宿題というものは、後から必ずやってくるもの」
というよりも、生きていると、同じケースに何度も出くわします。
そうなった時、また更に深く自分の心を掘り下げます。
「何故、何の為に、叶えたいか。」
「叶えたい気持ちのもっと奥にある私の本当の願い・気持ちは何ですか?」
私自身、克服につまづく度、そして平穏で何もない時など、いつも自分の気持ちを尋ね、確認し、意識を固めました。
この作業のお陰で、肝が据わる度合いや頻度が増す効果がありました。
ですから、発作の為に辛く苦しい絶望の裏にあるしたい事、叶えたい事についていつも考えます。
「苦労までしてどうして叶えたいの?」
発作に取り組みながら、何度も気持ちを掘り下げて確認し、何度も身も心も本当の叶える目的と理由に一本化します。
ただ情報を集めた通りに、
🌕️ 発作に良い事
🌕️ 発作を押さえていく事
をしていても改善に向かわない場合があります。
何故なら、本当の気持ちが掘り起こせていないからです。
本当の気持ちを掘り起こせていないと起こる弊害は3つあります。
❶ 心の二重拘束状態に陥る。
挑戦したくない気持ちと、挑戦したい気持ちが
分離したり、ぶつかったりして、身も心も苦しくなります。
❷ 辛く嫌々やるので、脳の苦痛系が動き続けます。
これも、心身の苦しみと悪化を増やす一方です。
❸ 脳の苦痛系が働きっぱなしなので、
いつでも発作が起こすエネルギーを作り続けます。
本当の心の奥底まで気持ちを感じ取って、その気持ちを目標にすり合わせると、
「脳の報酬系を身も心も目標に向く」
という効果があり、挫けても能動的に考えて動きます。
そうすると、完治や望む寛解のレベルまで達していない時でも、自分が自分で取り組んでいる感覚になり易いです。
その為、自己肯定感や自己受容感、自己承認感が
● 損なわれにくい
● 損なわれても復活しやすい
● 養われ易い
という効果があります。
その効果のお陰で、
● 不安
● 恐怖
● 上手くいかなかった事
といった負の要素を何とかしていく可能性を高めます。
その結果、発作を克服していく可能性を高めます。
私が経験した中でも群を抜いて一番の苦痛、絶望を味わったパニック発作。
恐らく他の方々も、いちにを争う、時には比べられるモノが無い苦痛、絶望の事でしょう。
その発作を克服していくにも、発作と上手く付き合っていくにしても、折れない、折れにくい、復活しやすい、意識を高め易いマインドセットが大切です。
独りでは無理なら、周りの方々や、パニック障害克服を克服した方、パニック障害克服に長けた方に助けて貰うと良いです。
私も助けられました。
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