過食嘔吐克服

過食症の原因には、激しい気持ち同士のぶつかり合いがあります。消化できない気持ちがぶつかるのです。思うようにいかせたい気持ち、思うようにいかない気持ちがせめぎ合います。そのはけ口が過食という行動になります。

拒食症の次に過食症になる事があります。その理由は、一般的には飢餓状態に陥った後の生物学的な防衛本能だと言われています。しかし、肝心な原因はもう１つあります。今の今まで溜まってきた記憶と気持ちです。これが過食の餌やエネルギーになるのです。

過食症を長くやっていると、普通の飲食について、どんなモノか忘れたり、諦めたりしがちです。私も忘れかけました。しかし、過食症が無くなっていく途中で、やっと真心の食事を思い出していきました。そして、思い描く健全な食事へと近づけていったのです。ですから、イメージは、自分が良くなっていく為に、とても必要です。イメージトレーニングですね。

過食症になった事が無い人は、過食症者自身がどんな感覚で生きているか、過食をしているかを理解できません。その為、否定的な心で過食症と過食症者に当たりがちです。その結果、過食症と過食症者との関係を悪化させる事が多いです。それを防ぐ為、病気の症状として当事者自身では止めがたい心の内はどういうものかを紹介しています。

もし、あなたが子供が摂食障害の末に、● 元気に● 笑顔で● 喜んで● 嬉しそうに● 進んで● 健康的に食べてくれる姿を目の当たりにしたら、心の内を言葉では言い表せない事でしょう。昔、２年連続で僕の娘が、川崎病が治った途端に別の感染症にかか...

過食症者の特徴には、『①現実逃避気質の高さ、②現実に向かい合う気力の低さ、③適切な自己愛の低さ』があります。その為、過食症で痛めつけている自分の身体を直視できず、愛せない傾向があります。その病的気質を変える為に、自分の身体を直視する習慣を付ける必要があります。

摂食障害（過食症/拒食症）を寛解/克服/完治した基準は、世間/社会/職場等の自分が所属するコミュニティーの食事に関する常識/風習/押し付けに従える事ではありません。１日３食もその１つです。摂食障害という病気としての意識/脳/精神でしてしまう食事ではなく、病気ではない意識/脳/精神によって、自分で食事を主体的に行う事が、摂食障害を乗り越えた証です。

過食症を起こす原因には、食に囚われた気持ちがあります。過食を起こす自分ならではの気持ちを洗い出します。一方、過食症を起こさない健全な気持ちがあります。自分が生きる為の中にある大切な１つとして食を捉えます。

摂食障害（過食症/拒食症）の人には、摂食障害を起こす気持ちと健康な気持ちの２つがあります。摂食障害が酷くなり過ぎると、健康な気持ちを感じられない時もありますが、摂食障害と健康な気持ちが葛藤している状態もあります。

摂食障害（過食症/拒食症）をする理由になる気持ちがあります。その気持ちの多くは、表現できない、出せない、叶えられない、抑え込んだ気持ちです。摂食障害をする時、どんな気持ちなのかを感じ取り、理解する事によって、摂食障害の原因を特定し、克服していく道を作ります。