愛着障害と境界性パーソナリティ障害を患ってみて解った事は、
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幼い頃から親子の愛着形成と
安全基地の構築が出来ていないと、
愛着障害とパーソナリティ障害は、
併発する可能性がある。
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という事です。
(ここでは、便宜上、実の両親以外の養育者と子供との養育関係も親子とします。)
今回のケースは、愛着障害が元になってパーソナリティ障害になるので、同時に発症する意味の併発ではありません。
しかし、今回のケースでは、愛着障害とパーソナリティ障害は、どちらも親子関係が根本原因です。
まずは愛着障害から説明します。
愛着障害に関係する親子関係には、
🌕️ 子育てがある動物の親子関係
🌕️ 高度に脳が発達した人間としての親子関係
があります。
これでは、動物にも愛着障害がありそうですね。
はい、動物にも愛着障害があります。
ネットで調べても出てきますので、チャレンジしてみてはどうでしょうか?
愛着障害に関係する親子関係は、
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親に育てて貰わなければ命を繋げていけない子供
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というレベルの話になります。
その為、人間も含めた子育てがある動物には、子供は親との間には、心の絆を作っていきます。
この絆を『愛着形成』と言います。
もう少し愛着を言い表すと、
〇 相手(親)への安心感、信頼感、
〇 子供が親に対して感じる相思相愛感覚
ですね。
この親子の愛着形成には、子供の『安全基地』という親子関係の形成があります。
ではまず、子育てがある動物のライオン親子を使って安全基地を説明しましょう。
子供ライオンの狩りの練習では、子供ライオンが襲おうとする動物に近づくけれど、怖くなって親元に駆け戻って、再び飛び出していきます。
時には、狩に成功して帰ってくる事もあるでしょう。
親から離れて狩にチャレンジし、失敗しても成功しても親元に戻ってきて、また飛び出していくという事を繰り返しながら子供ライオンは狩りを覚えていきます。
このチャレンジの繰り返しは、人間にもありますね。
例えば、子供は、親以外の誰かと会うと、怖くなって親に駆け戻り、抱っこを求めたり、親の後ろに隠れます。
もう一度親から離れて行けそうなら、もう一回その誰かに近付いてみる。
親以外の人や世界でのチャレンジをして親に戻って来る事を繰り返します。
その繰り返しが子供が自主的に成長する事を促します。
成長中の子供が親以外の環境へ出ていって戻ってくる場所=親が安全基地です。
親に育てられている間、子供は、親以外の世界に出ていって何かをして戻ってきます。
親以外の世界は、
🌕️ 新しい事のチャレンジ
🌕️ 何度目かのチャレンジ
🌕️ 楽しい事
🌕️ 幸せな事
🌕️ 嬉しい事
🌕️ 辛い事
🌕️ 悲しい事
🌕️ 腹が立つ事
🌕️ 危険な事
🌕️ 何でもない事
🌕️ いつもの事
等々色んな事があります。
一回親と離れている間にいくつも体験して帰ってくる事もありますね。
親以外の世界でどんな体験をしても、どんな姿や結果で帰ってきても、変わらず親が子供を迎え入れてくれる場所が安全基地。
そして、起こった事や帰ってきた姿がどうであろうとも、子供は親に安心感と信頼感を持って打ち明け、親と気持ちを共有出来る場所が安全基地。
子供が親から受ける安全基地の役割には、他にこんな事もあります。
● 傷付けば、傷を癒したり、癒して貰う。
● 良い出来事は、共に幸せを分かち合う。
● 目的を叶えられなくても安心して帰ってこれる。
● 失敗しても安心して帰ってこれる。
● 良くない事も分かち合える、認められる。
● 次のチャレンジの準備をする。
● 身体や気持ちを整える。
まだ書ききれない程沢山の機能や役割が安全基地にはあります。
簡単に言えば、
〇 子供を無条件に受け入れてくれる心の繋がりを
感じられる親、家庭、家が安全基地。
〇 親子の真心を通わせられる愛がある
心の繋がりが愛着形成、愛着関係。
安全基地は、
1️⃣ 未熟な子供が安心して一人立ち出来る様になっていく為に
土台となる場所。
2️⃣ 子供の命そのものを握っている親と心を通わせる事によって、
社会で生きる人格を養っていく場所。
愛着形成と安全基地に支障がある状態は、
◯ 機能不全家族
◯ 毒親
とも言われています。
親子の心と身体の触れ合いが長期間うまくいかない結果が直接結び付き易いのが、愛着障害です。
すると、子供が親に安心と信頼を、
🌕️ 意識できる心の底から
🌕️ 無意識/潜在意識のレベルから
感じられません。
愛着障害とは、
🌕️ 実際に子供の命を握り、命を握る程の存在の人間関係
🌕️ 生まれて初めての最も親密な人間関係である親子関係
🌕️ 生まれて真新しい意識に常に受けていく親密な人間関係
が良くなく、
〇 安心感
〇 信頼感
〇 相思相愛感覚
が無いまま出来上がっていった人となりです。
愛着障害の人となりの先にあるのが、パーソナリティ障害です。
人となり、人格、性格を英語にすると、『パーソナリティ』ですよね。
親子関係に酷い悪影響を受けながら、愛着障害になり、パーソナリティが、人として生きていくにはとても支障がある様になっていきます。
人として生きていくには支障があるパーソナリティに行き着くと、パーソナリティ障害と呼ばれます。
ですから、愛着障害とパーソナリティ障害は、1つの流れになっている事がとても多いのです。
中には、恋人関係や夫婦関係が元になって、境界性パーソナリティ障害などのパーソナリティ障害になる事もあります。
要は、パーソナリティ障害は、成長してからでも密接/親密な人間関係によってなる可能性があるというのが、今の時代の見方です。
しかし、愛着障害も密接な人間関係なので、ひょっとしたら、今後、親子関係以外の愛着形成の歪みも愛着障害の原因として取り入れられるかも知れませんね。
親の子への振る舞い、親子の生活環境に対する子供の受け取り方によって、子供は愛着障害になり、どれかのパーソナリティ障害へと成長していきます。
どれかのパーソナリティ障害に100%当てはまるパーソナリティ障害になるのではなく、患ったメインのパーソナリティ障害の他に、いくつかのパーソナリティ障害の特徴を持ち合わせる事は珍しくありません。
何故なら、健常者のパーソナリティ=性格=人格にも、
『この傾向が強い』
というものがありますよね。
そして、他のいくつかのパーソナリティも持ち合わせている事からも解ります。
私の場合は、メインが境界性パーソナリティ障害でしたが、『回避性パーソナリティ障害』の特徴も持ち合わせていました。
そして、パーソナリティ障害を克復した後も、人格や性格の癖みたいな形で残っています。
子供が親子関係を元にして形成してきた人格、性格、人となり、考え方、情緒、気持ち、想い、思い、言動が元になってパーソナリティ障害になっていきます。
それらを完全に変えてしまうのは、健常者でも難しい事は、皆さんもご存じだと思います。
どなたかいませんか⁉️
あなたの周りに厄介な性格をずっと持ち続けている人が。
パーソナリティ障害程ではなくても、困る性格=パーソナリティの人は普通にいます。
自分で変えようと思っても難しい事が多いですよね😅⁉️
だから、ちまたには、自己啓発の方法が溢れかえっています。
しかし、愛着障害が元になったパーソナリティ障害は、意識のあり方が、意識が純白な幼い頃からとてもとても長い年月の間、異常レベルを超え続けたので、脳、精神などの身体あり方や働き方が、病気と判断される異常なレベルになっています。
もう一つ厄介な事は、子供は、親以外の対人関係と社会関係に親子関係で培ったモノを当てはめていく処です。
良いモノを当てはめていくなら良いですが、悪いモノも当てはめていきます。
今回の場合なら、愛着障害とパーソナリティ障害ですね。
子供は成長し、親以外の人と社会にどんどん関わっていくので、益々愛着障害とパーソナリティ障害を深刻化させていきます。
ですから、親が亡くなる等、親と関わらなくなっても、愛着障害とパーソナリティ障害は悪化していきます。
病気が自立して成長していくのです。
だからこそ、健常者の厄介な性格を変えるよりも遥かに難しく、時には改善が不可能なケースもあります。
とても酷いレベルでは、
● 廃人
● 狂人
になります。
あなたがこの記事を読んで下さっている今まだ残っているか解りませんが、廃人や狂人レベルのパーソナリティ障害の人達を集めた施設が日本にあります。
その施設に入れられた人達は、もう手が付けられないレベルまで悪化して、一般社会では生きられないと判断された人達です。
犯罪者にもなります。
昔から起こり続けている(時には自傷/自殺を絡めた)無差別殺人や、恋人や配偶者等の親密な関係の相手を殺傷する事件の犯人は、パーソナリティ障害だった事が幾つもあります。
パーソナリティ障害の判断基準の根本は、
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社会で一人の人間として共同生活を営む事が困難なパーソナリティ
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とされています。
ここまでお話ししてきた通り、人が生まれた途端からの親子関係は、その人の自我や意識の元となる脳と精神等の身体の在り方と働き方を異常にさせてしまいます。
どうか、親子関係、家庭環境を大事にして下さい。
ここから最後のまとめです。
ここまでお読みになったあなたはもうお解りかもしれませんが、次の事が言えます。
愛着形成、安全基地、愛着障害を紐解く事は、パーソナリティ障害を紐解いていく事になる時があります。
また、パーソナリティ障害を紐解いていくと、愛着形成、安全基地、愛着障害を紐解く事になる時もあります。
自分自身との絆と、他人や社会との絆の病が愛着障害。
極端に歪められた絆が元になって、極端に歪められた人格の病がパーソナリティ障害。
根本原因の始まりが幼ければ幼い程、強烈なパーソナリティ障害を作り上げます。
人が成長していく途中からパーソナリティは、パーソナリティ障害に成長し、親から自立してパーソナリティ障害を深めていきます。
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