愛着障害の原因 子供の安全基地の役割を果たせない親

愛着障害

安全基地とは、子供が親との心と身体の触れ合いによって深めていく信頼関係です。

子供は、親との信頼関係によって築かれた安全基地のお陰で、外の世界にチャレンジでき、
〇 失敗
〇 成功
〇 傷つき
〇 成長
〇 退行
〇 逃げ帰り
〇 避難
〇 凱旋
など、子供がした事、子供の状態、子供の結果に関係無く、子供は親が子供を迎え入れてくれると確信出来る場所です。

安全基地が果たすもう1つの役割は、子供が成功しようが失敗しようが、親と気持ちを分かち合い、英気を養い、再び外の世界へチャレンジ出来る土台になる場所です。

愛着障害になる大きな原因は、親が安全基地ではなく、根本的な愛が欠けたたまま成長していく処にあります。

(ここでは、実の両親以外の子供の養育に関わる一人ひとりを親と呼びます。)

私の場合は、5歳の時から、
🌕️ 親とは一心同体感が無い感覚
🌕️ 条件付きで認められている気持ち
🌕️ 孤独
🌕️ 満たされない心
を抱えながら、親以外の人と一体感が無いさすらいの引っ越し生活によって、他人と社会から分離していく感覚が増えながら高まっていきました。

これは、親に対して孤独と満たされない心を抱きながら、引っ越し生活等の親以外との人間関係が上手くいかない事実と思いの積み重ねていく事によって、子供は孤独感を高めながら、子供自身の存在意義を低下させていくという、家庭の内外で愛着障害の土台を積み重ねていく流れです。

僕の子供時代は、親子関係と親子関係以外の人間関係によって、
『人と心から繋がれない事と自己否定の証拠集め』
になってしまいましたが、他の愛着障害者も、この証拠集めをします。

この記事を読んで下さっているあなたも、
「やっぱり」
と思う出来事はありませんか❓

誰にでもある、
「こうなるだろう」,
という予測と、
「やっぱりそうだった」
という納得が思い込みの証拠集め
です。

この証拠集めの繰り返しが、人ひとりや社会的な思い込みを作っていきます

僕は、この証拠集めをしながら、幼い頃から大人になって人生と精神疾患の暗黒期を脱する30歳後半まで、
「どんな僕でも受け入れてくれる味方はいない」
と信じていました。

ですから、常に僕の世界観は独りでした。

人は、成長していくに従って、親の安全基地から自立し、親以外の他人と一緒に生きていきます。

安全基地に代わる人との繋がり、信頼関係を作っていきます。

愛着障害者は、自立した人として他人と繋がりにくい、または繋がれません。



何故、他人と繋がれないかを、もう一度安全基地の話をしながらお答えしましょう。

子供は、安心して受け入れてくれる親を拠り所にしながら成長していきます。

一番はじめは、赤ちゃんの時に抱っこされる所から始まります。

お腹の中から出たばかりで、まだ身体がか弱く、何も出来ない時に親から受ける温もり。

成長していく中では、
🌕️ 家庭の世界へ行って帰ってきた後
🌕️ 新しい挑戦の後
🌕️ 失敗や痛い目に遭った後
🌕️ 成功した後
🌕️ 親以外の人達との交わりの後
といった様な、何かした後に安心して帰る場所が親という安全基地です。

チャレンジ、失敗、成功、傷を負った時に親のもとに戻ってきて、
〇 親の愛情を確かめる事
〇 親の愛情を貰う事
〇 親と気持ちを分かち合う事
〇 傷を癒す事
〇 英気を養う事
〇 次のチャレンジの準備
を繰り返します。

チャレンジを喜んで貰う、受け入れて貰う。
失敗しても成功しても受け入れて貰う。
失敗や痛い目に遭えば癒しを貰う。

子供には一番大切で、子供の生命を握る親にどんな自分でも受け入れて貰える事実と気持ちを積み重ねていける人が安全基地。

失敗したり、傷を負っても身も心も癒せる人が安全基地。

安全基地で愛を貰い、身も心も癒し、また外の世界へと飛び出して、また帰ってくる事の繰り返しで、人は成長していき、自立していきます。

この安全基地が無かったり、不十分だと、人は、
🌕️ 自分への評価が極端に低くなる。
🌕️ 他人や社会との繋がりに不信を持つ。
といった人となりになりやすいです。

愛着、つまり、親との深く温かい繋がりが不十分な期間が続いていと、子供は、子供自身との繋がりと子供以外との繋がりが
〇 脆い
〇 弱い
〇 無い
といった人となりと人生を作っていきます。

そして、
● 自分不信
● 他人不信
● 社会不信(人間社会)
● 世界不信(生きている世界そのものの)
● 孤独
● 絶望
を意識に深く刻み込んだ人となりを強めていきます。

脳、精神、身体も、その意識通りに成長していき、健康、行動に悪影響を及ぼします。

何故なら、人が生きていく事とは反対の現実と意識が積み重なって、身体全体が、その積み重ねに合ったモノになっていくからです。

だから、
🌕️ 自己破壊的になる。
🌕️ 生命力が弱い。
🌕️ 他人と社会に馴染めない。

ここで、僕が愛着障害等の精神疾患を乗り越えるまでの記憶と感覚をお話しします。

自我がハッキリしてきて記憶を持つ様になってからは、
● 疎外感
● 孤独感
● 自己否定感
にまみれた世界観でした。

子供の時も大人になっても、けなされ、拒絶され、弾き出された記憶ばかりに染められていた時代でした。

何の道もヒントも答えも寄り添いも無く、誰かの何かに自分が合わなかったから、反したから拒絶される。

皆言っている事はバラバラで、自分は複数の人達の間をパチンコ玉が弾かれ続ける様に、あっちこっちに跳ばされまくる。

訳がわからず、踊らされ、はね飛ばされている内に自分の心はおかしく狂っていく。

押し付けられ感満載。

「他人は皆、『後出しジャンケン✊✌️✋』で自分を判断する事が卑怯だ」
と、憎む。

他人が誰かに後出しをやられていても、
「この人は理不尽な仕打ちを受けている」
と、思う。

これも、証拠集めですね。

他人の事を見ても辛辣な人情が無い人間関係の事実を積み重ねていきます。

益々、
🌕️ 自分嫌い
🌕️ 自分が存在する事への否定/不信
🌕️ 他人と社会への否定/不信
を募らせていきます。

その結果、無差別殺人等の他人を巻き込んだ事件が起こる事もあります。

何故なら、自分にも自分以外にも不信だらけだからです。

骨の髄まで染み込んだ不信が意識、脳、精神を作り上げて身体を動かします。

その結果が、自分が人とともに生きる事と反対の事をする事です。

子供の時が良くても、青年や大人も同じです。

その人生の中で出会った人と関わる社会的なコミュニティの中での
● 自分の立ち位置
● 受け入れられる感覚
● 貢献感
● 認められる感覚
など、自分が存在して良いという
● 自信
● 安心
● 自尊心
● 適切な自己愛
● 他人を思いやる心
に併せて、人との信頼を築いていきます。

それらが損なわれると、愛着傷害になります。

その他の心身の病気や不調を起こします。

愛着障害が元になる精神疾患は山のようにあります。

例えば、
〇 境界性パーソナリティ障害
(その他のパーソナリティ障害も含む)
〇 摂食障害(過食症/拒食症/過食嘔吐)
〇 パニック症(パニック障害)
〇 うつ病
〇 対人恐怖症

ざっと、僕が患ったモノを土台に患っていない他のパーソナリティ障害や拒食症も挙げましたが、まだまだあります。

愛着障害は
『絆の病』
とも呼ばれています。

自分との絆
自分以外との絆

人は人である限り、皆と一緒に生きていく様に出来ていて、人との関わりと反対の日々を送ると、自分も他人も破壊してしまう人となり、生きる事とは真逆の人となりをどんどん強めていきます。

それでも身体は生命活動を続けます。心の何処かで幸せに生きようとする意識があります。

その矛盾が続く結果、生きれば生きる程、心は病み、脳・精神・身体が侵されていくので、他の精神疾患にもなってしまうのです。

社会性動物という人として生きる事に子供の頃から障害を抱えている精神疾患が愛着障害。

人が生まれて最初に心を通わし、自分の存在を認めていく始まりになる親子関係。

親子関係の役割の中にある親が果たす安全基地の役割。

この安全基地が機能していないと、子供は愛着障害になります。

機能を果たさない安全基地相応の人となりが出来上がっていき、途中から独り歩きし始めて益々生きる事とは真逆の性質を強めていきます。

出来上がった人となりを修正出来ないケースもあり、社会から隔離されたり、廃人や狂人になったりもするのが現実です。

ですから、人間らしく生きていく始まりの積み重ねになる親が果たす安全基地の役割は、とてもとても大事なのです。

愛着障害を改善していく方法ですが、精神心理や人間関係を専門に扱う人と共に取り組んでいく事が最も可能性が残されています。

何故なら、愛着障害は、人が人間として生き始めた純白の意識の時から狂わされていった非常に根深い障害だからです。


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