恐怖症/PTSDを併発する拒食症の原因 医療行為のこじれ

拒食症

拒食症になった後に恐怖症やPTSD、またはそれらに近い状態になる事があります。


大きく2つあります。


1つは、親子関係が原因です。


詳しくは、下のブログをご覧ください。



もう1つは医療行為が原因になります。


拒食症の方に対する医者を含む周囲の姿勢は、脅しや強要が多くなります。



何故なら、拒食症は、

  • 健康や生命に強く関わる
  • 超かたくなに飲食を拒否する

という精神疾患だからです。



時には強引に入院させて、飲食や栄養剤を厳しい監視の元で強要します。


ただ、
「飲め❗ 食え❗ 身体に入れろ❗」
と、脅迫や、命令するだけの事も多いです。


例えば、
『体重回復の基準が38kg』
だと、とある医療機関で決めているとします。


入院中に看護師の監視がつき、患者さんが完食するまで見張る病院もあります。


点滴などの方法で栄養剤を身体に入れる時も無理矢理やる事もあります。


病室への監禁、ベッドへの拘束も聞いた事もあります。


病院や病院の指示で家庭でも行われる拒食症の方への強制的な栄養摂取による体重増加を、
『栄養の強制摂取』
などと呼ばれています。


栄養摂取させて栄養失調から回復させる事は、拒食症の方の健康と生命を守る為には、必要な事です。

しかし、余りにも一方的な恐喝による強制なので、全く上手くいきません。


その理由をこれからご説明します。


基本、拒食症の方には、強烈な

  • 強迫観念
  • 恐怖
  • 不安

というモノがあります。



これらの感情や気持ちの元になる問題を拒食にすりかます。


つまり、拒食が問題の解決や逃避の代替行為になっているのです。


身体にモノを入れる事に強烈な恐怖感、拒絶感が湧く心身になっているのに関わらず、時には罵声や怒声もある飲食の強要や栄養剤の注入は、拒食症の方にとって、ハッキリと認識できる形で毒を盛られる様なモノです。


あなたも、恐喝されながら身体に悪いと思うモノ嫌いと思うモノを強引に食べさせられたり、注射されると、気が狂いませんか?


医療現場では、拒食症の方は毎度毎度飲食に強烈な抵抗をする事が殆どなので、医療従事者も毎度毎度手を焼き、心も焼く事が多いので、怒りや辟易感が募っている事もあるでしょう。


その結果、益々過激な態度を患者さんに取る様になっていく事に繋がります。


言う事を聞かない態度を日々続ける子供への当たり方が過剰になる親と同じですね。


家族も、病院や家庭での強引に拍車をかけた栄養摂取を肯定する事もあります。

  1. 現実的な問題として、栄養を摂取しないと、健康と生命の危険がある事。
  2. 家族は病院から無理矢理でも栄養摂取をさせる必要性を説かれる。


この2つが揃うと、家族も病院の味方になり、拒食症の方は、孤立無援になります。


仲が良かろうが悪かろうが、最後の頼みの綱である家族も病院側に回ると、拒食症の方は絶望の極みです。


最後の支えさえも失えば、心は、折れるか、崩壊するか、狂います。


余計頑なになる位ならまだマシで、恐怖におののき、錯乱、または恐怖症やPTSDの様な反応をする様になると、手が付けられなくなったり、取り返しのつかなります。


意識が正常に働かなくなる度合と頻度が増えるんですね。


もう飲食どころの意識ではなくなるのです。


仮に目標の体重になって退院しても、より強くなった恐怖と絶望の為に拒食症は治らず、拒食が続き、体重が減ります。


負のスパイラルですね。


入院する度に、身も心もボロボロになって、生命の危険に益々近付いていきます。


その様に心身が益々異常と危険になったケースを一つ一つ知っていく度に、改善へ向けての何度目かのスタートを切る前に、恐怖や心的外傷が重なった拒食症の方のメンタルヘルスケアにまず手がかかっている事が解ります。


過食症も同様に、強引や恐喝的な接し方で摂食障害を何とかさせようとすると、余計に悪化します。
僕の過食症もそうでした。


暴力的な一面を持つ父親は、罰則やDV紛いの事をして私の過食を止めさせようと何度も試みましたが、全くの逆効果でした。


益々過食が進む負のスパイラル。


過食症と拒食症の違いなく、摂食障害は超強烈な心をたぎらせています。


その超強烈な心が超強烈に飲食に結び付いています。


ですから、ただ刺激するだけでは、逆効果なのです。


あなたも、あなたが意固地に固執しているモノや好きなモノを一方的に否定されると、反発してしまいませんか?


たとえあなたが堅持しているモノが、あなたにとって悪いモノだったとしてもです。




僕は過食症でしたが、過食症を完治に導いた最初のきっかけは、昔付き合った彼女でした。


その次の完治のトドメは妻、ダメ押しは娘。


妻の前に付き合っていた彼女が、安心、信頼して心を通わせる気持ちになれた初めての体験でした。


デート中の飲食の仕方など、嫌われる不安が無く、その都度安心して僕の飲食の状態を彼女に伝え、2人で楽しくなれる飲食の仕方を話し合いを重ねました。


過食症をほぼ完治した状態で妻と結婚して、とある妻と私とのやり取りにより、
「精神疾患とは無縁の新妻を悲しませない」
という気持ちが湧き、過食衝動を完全に消し去りました。


この様な心の変化の土台には、ヨガや心理スキルのセミナーなどの根気強く続けた精神心理と身体の取り組みがありました。


取り組みやスキルは、摂食障害改善の大切な土台になります。


しかし、そのヨガやセミナーの指導者の方々の愛ある接し方にも、私は感化され続けていました。


スキルではなく、人を導く者と導かれる者との心の通い合いによる情操教育の様な感じですね。


いや、もっと基本的な人と人との繋がり合いによって意識に変化が起き、人間性が愛と豊かさを増していったのです。


今でも思い出すと、自然に泣いてしまう程、感謝しています。


ですから、拒食症を改善する為に、医療を使おうが、カウンセリングやセラピーを使おうが、拒食症改善を主導する人と拒食症の方との心の繋がりが、拒食症の要になります。


生命が危険な拒食を続ける程の病的に異常な心の頑なさをほぐすのは並大抵ではありませんが、スムーズな克復と後々の再発の危険を下げる為、本人の豊かな人間性を育てながらの生活の為に、一番損なわれている心の繋がりを築き直す事が最初にやる事です。


そうでなければ、酷く強制的な栄養摂取や心理教育を用いて一時的に体重が増えても、

  • 拒食症は全く改善されていない
  • 体重が増えたという現象だけ起こった
  • 拒食症が悪化する
  • 恐怖症やPTSDなどの恐怖や心傷の精神異常を併発する

といった百害あって一利なしになります。


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