拒食症の原因 家庭内不和 家庭問題

拒食症

テレビ番組で観たスポーツ選手の話をもとにお話ししましょう。

この女性は、過去、重度の拒食症だった女子プロボーラー(ボーリング選手)です。

テレビの話を簡単に纏めると、こんな感じです。

1️⃣ 母親の影響で死ぬ間際までの
  拒食症になってしまった。
2️⃣ 反動の一端で過食症にもなった。
3️⃣ 現在はプロのボーリング選手で
  日常は普通に過ごせている。
4⃣ まだ拒食症の気(け)や
  飲食に対するわだかまりが残っている。

過度な几帳面さ、完璧主義の母親。

その母親に褒められるのは、母親の思う通りの几帳面さの実行と勉強の成績の良さ。

母親(父親/両親)に、
● 受け入れて欲しい
● かまって欲しい
● 包まれたい
という想いは、
● 育児がある動物としての子供
● 自我、知性、感情が発達した人間としての子供
として当たり前に備わった本能と気持ちです。

ここが心理トリックだけでは説明しきれない、動物の生きる為の本能・脳の仕組みです。

親子関係がある動物の子供は、親に気に入られなくては、捨てられれば、生きていけません。

だから、親に恐怖している状態だとしても、親がおかしいと思っても、そうは思う事も無く盲目的に・盲信的に・一途に、親に取り入ろうとします。

子供が幼ければ幼い程、この傾向は強いです。

何故なら、幼い程親に見捨てられたら生きていけない事と同時に、親が世界の全てだからです。

たから、親が子供にする暴力・言葉攻め・ニグレクトといった虐待が起こっていても、
● 親や家庭から逃げ出さない。
● 悪くないのに子供が悪い方の親に謝る。
● 悪くない子供が自分の在り方や行動をただす
といった子供の振る舞いを伝える報道がなされているのは、そういった事情があるからです。

この番組の子供は自分が、
〇 キチンとする
〇 几帳面にする
〇 完璧にする
〇 常に優秀である
という事は、母親に認められる喜びとは裏腹に、
● 見捨てられない安堵
● 見捨てられる事への恐怖
があります。

例えば、この女性の場合、家庭内の他の家族や、学校の友達といった社会で接する人達よりも、
・几帳面
・完璧
・優秀
の面で勝る事が多いです。

しかし、達成している優越感と安堵感に満たされながらも、信じ混む基準から自分が逸脱したり自分より優れた人が出てきて自分が拒絶されるかに対して異常に執着してしまいます。

執着する理由は、
● 怖さ
● 不安
です。

強力に執着している事を、いつもいつも四六時中気にし過ぎて、緊張しっぱなしで、身も心も休まらず、疲労と苦痛が蓄積していく一方です。

また、几帳面・完璧・優秀は、追求的且つ凝り性になります。

これが完全に悪い方に出たのが、今回の拒食症になります。

『悪い方』の説明をすると、
避けたい事を避ける為に、
嫌な事から逃げる為に、
この女性は、几帳面・完璧・優秀を目指したのです。

避けたい・嫌な事は、母親に拒絶される事です。

母親に好かれる事を達成し続ける為の
・勤勉さ
・物事を追求していく姿勢
・規範を守っていく義務感
といった事をキチンとこなしていく本当の目的が、嫌な事を回避する事になっています。

脳の苦痛系が働き続け、避けたい苦痛を避ける為に、この女性の気質・性格・思考パターンといった人となりが作られてきたのです。

私はこの作られた人となりを
『心の自動制御装置プログラム』
と読んでます。

私は、元々制御系機械装置の仕事をしていた事が、ネーミングの由来です。

制御プログラムを作るには、同じ結果を出すプログラムでも、作る人の考え方や思想によって、プログラムの組み方が変わります。

この女性の制御プログラムを形成するモノは恐怖でした。

初めは、学校の友達の何気ない会話の中から漏れ聞いたダイエットして可愛く、美しくなる話にふと乗ってみようと始まったダイエットで、すぐに結果が出て満足感や優越感が湧き、俄然ヤル気満々になってのめり込んで行ったのだと思います。

この辺くらいまでは、多くの人達にもある事です。

この女性は、
・達成感
・優越感
に刺激されてやる気が湧き、マニアックに追求する思考パターンにはまっていきます。

様々な飲食物に関する特定の重量辺りカロリーを調べて、はかりでキッチリと計って『自分が定めた分のカロリーと量』を口に入れる。

初めはポジティブな気持ちでやっていましたが、完璧である事・完璧にやっていく事から外れる事に対する恐怖が襲ってきた様です。

母親や父親、他の家族も、女性の
● 異常に固執する食事管理
● 異常に痩せ細っていく状態
を目の当たりにし続ける日々の中で、女性がやっている食事方法を止めさせようとし続けたのですが、強烈に拒絶し続けました。

「食事くらい私の好きにさせて!!!」

こう母親に怒鳴り散らしたシーンがありました。

このシーンを観た私は、
「やっぱり、安らげない、過干渉を受ける日々に対するネガティブな気持ちが鬱積し続けていた。」
という事が解りました。

子供は親に
〇 誉められたら、
〇 認められたら、
〇 受け入れられたら、
嬉しいし、安堵します。

夫婦の間でも、同じですよね。

しかし、問題となる家族の人となりから繰り広げられる他の家族や当事者への振る舞いは、心の底からの喜び・幸せを湧き上がらせるものではなく、恐怖・嫌悪・苛立ちを染み込ませて行くものだったらどうでしょうか❓

もう1つあるのが、
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分への罰として食事制限をする事
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
です。

多くは下の2つが理由になって食事を制限するという方法を使って自分を責めます。

● 自分が家族に好かれない
● 家族が不仲

自分のせいだと思ってしまうんですね。

例えば両親が不仲だと、子供が拒食症になる事があります。

子供が幼い頃から親とやり取りしてきた出来事と感じてきた気持ちが、子供が接していく社会と人とのやり取りに伝染していきます。

これは、『社会で起こる「親との間で起き続けているのと似た様な出来事と気持ちになる」出来事』が次々と、特定の不快な気持ちを起こさせる『トリガー(引き金)』になっていく現象です。

因みに、ポジティブな感覚になる親とのやり取りも同じです。

良い積み重ねも悪い積み重ねも同じなのですね。

てすから、女性にとっては、母親との間の不快な体験の積み重ねだけでなく、学業等の社会の中での出来事でも同じ不快な体験と気持ちを積み重ねて、鬱積させ続けていたのです。

再現VTRでは、学校や勉強においても、規律正しく、成績良くあろうと振舞っていました。

生活の色んな場面で、キッチリやろうとしても、無理強いしてやっているので、苦痛や嫌な気持ちが圧縮された様に溜まり続けていくのです。

その圧縮される程溜まり続けた気持ちも、
「食事くらい自由にさせて!」
の爆発した言葉に込められています。

再現VTRでしたが、もう、歯止めが効かない段階まで来ていた事が観て取れました。

歯止めが効かない程、意識が強烈になっている理由は、母親や学校などの限られた相手やコミュニティに対する気持ちだけではなく、漠然と大きく広く、色んな物事や人に対して抱く気持ちへと強化、発展され続けていた所にあります。

パニック障害の発作が色んな物事に広がっていきながら、発作の強さが酷くなっていく事と同じ理屈です。

人格レベルまで心底染み付いた
・恐怖
・嫌悪
・憎悪
・怨嗟
・怒り
は、とても強い意識、気力、エネルギーを生み出し続けます。

普段は奥底に隠れているのですが、奥底の気持ちに触れる『引き金(きっかけ)』が現れると、一気に表ての意識と言葉、行動を突き動かしてしまいます。

別人格になった様にも見えるでしょう。

痩せ細り過ぎて入院しても、栄養を身体に入れる恐怖や気持ち悪さによって自分に入れられた栄養チューブを何度ももぎ取ってしまいます。

もう漠然と巨大な恐怖に飲まれています。

強烈かつ長期間過ぎる気持ちが脳に食べ物や何かを身体に入れる事を危険だと判断させる様にします。

再現VTRでは、症状が改善したので、退院する事になりました。

でも、その時に医師が家族に言った言葉が悪かったです。

「拒食の反動で過食になる場合がある。しかし、これは通らなければならない道。だから、家族は我慢して受け入れなさい。」

確かに、拒食から過食になる事はありますが、この一言で家族は、洗脳されてしまったんですね。

だから、異常な量と行為だと感じながらも、家族はこの子供に要求されるままの飲食物を渡し続けて耐え続けました。

もし、過食の時期であっても、家族、特に母親に本当の温もりを受けられれば、女性の気持ちの解きほぐし・癒し・安らぎという面・有害レベルの栄養接種の出来るだけの回避という面で救われたかも知れません。

しかし、親や家族が
〇 心の取り組みをしていない
〇 人となりが進化していない
ならば、心からの温もりや愛情を問題を抱える当事者に注げません。

そして、そもそも医師が、
「拒食症の次に過食が起こり、周囲は耐えなければならない」
と言い切った事は誤りです。

たとえ、その確率が高くても言い切るべきではありせん。

しかも、
「耐えろ」
とだけ指示するのは違いです。

人は権威者や知識者と信じる相手の言う事を信じて、言う通りにしてしまいます。

その結果、家族の思考範囲を狭め、打つ手を無くしてしまします。

拒食症の次に過食症になる理屈の1つに、栄養失調状態という身体の緊急事態を守る為の本能の働きがあります。

しかし、拒食症の根本原因が解決されていないまま、過食症になると、今まで溜めてきた気持ちが、今度は過食によって晴らそうとしてしまいます。

医療従事者やカウンセラーなどの専門家や、摂食障害の方の家族などの周囲の方は、晴らせていない気持ちを過食によって晴らす事について、ケアしなければなりません。

過食症だった私は、心と身体を改善していく取り組みと、他人による温もり・愛によって自然に過食を止めて行きました。

医療関係者の間違った知識、知恵、助言による事態の悪化。

医療を妄信して余計に病状を悪くしてしまう本人やその家族は、拒食症だけではく、色んな精神疾患にあります。

正直、再現VTRに流れてきた映像の医師の言葉に、私はハラワタが煮えくりかえり、呆れ果て、侮蔑しました。😡⚡

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過食は心身の渇き・抑圧の埋め合わせ。
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ショック!
かお
ガーン

過食症にはまった結果、女性は、自分の過食の醜さによって引きこもり、出不精になりました。

自分の過食の醜悪さの為に引きこもるケースは、実際にあり、僕もそうでした。

転機が訪れたのは、家族でボーリングに行こうという話が盛り上がり、嫌々ながらもその子供が同行して家族と一緒にボーリングをして遊んだ時でした。

家族皆で朗らかに楽しく幸せに笑い合いながらの団らん。

ここが転機になり、立ち直っていったそうです。

その時のボーリング影響されて、プロのボーリング選手になった様に見えました。

本人の現在の姿が流れたVTRを観た限り、通常の体型でしたし、笑顔もありました。

しかし、食に対するわだかまりがまだ残っている様な事を言っていました。

もし、本当の根本原因を解決していない、または別の新しい目的や目標をこのスポーツや生きる事そのものに対して定めていない状態で、ボーリングを続けている場合、再発する危険や他の精神疾患になる可能性があります。

丁度、僕のウィンドサーフィンのパニック症と同じです。

本当の願いを他の何かに肩代わりさせているだけだったのです。

自由に海上を駆け巡る爽快感に魅惑され、本当の願う自由や願いを叶える事の取り組みを避けたままにしていました。

だから、ウィンドサーフィンで棚上げにした問題がパニック発作を起こしました。

しかし、今の僕は、ウィンドサーフィンが出来なくなったとしても、絶望に浸らずに一緒にいたい地元のウィンドサーフィンの仲間達と自然に一緒に居る事が出来ます。

そして、僕はウィンドサーフィンに肩代わりさせていた本当の願いを叶える毎日を送っています。

〇 ボーリングが願いの肩代わりをしていないか❓
〇 ボーリングが本当に自分を生きる目的になっているか❓
〇 本当の自分の願いを叶えていく事をしているか❓

といった事を、女性が出来ているかどうかが一番ひっかかる所です。

他の拒食症や、過食症などの摂食障害の方々も同じです。

〇 何かが本当の願いの肩代わりをしていないか❓
〇 何かが本当に自分を生きる目的になっているか❓
〇 本当の自分の願いを叶えていく事をしているか❓

この3点は、生活の中で起こる問題を解決していく、解決していかざるを得ない状況が出てきます。

最後のまとめです。

家族問題によって起こる拒食症は、
〇 家族内の不和
〇 条件付きの承認
〇 押しつけ
〇 抑圧
〇 制限
によって起こります。

そして、
● 家族に受け入れられる為
● 家族に受け入れられない自分を罰する為
という気持ちが、拒食に結び付く事があります。

拒食の次に過食になる事はありますが、過食になるという事は、まだ解く課題が残っています。

拒食を辞めるには、家族が変わる必要がある事もあります。

立ち直っても、本当の問題を解決していなかったり、代わりのモノで想いを叶えていると、再発したり、他の精神疾患になったり、身体を壊したり、不都合な事を起こします。

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