気持ちの設定・マインドセットが精神疾患克服のカギを握る

精神疾患の共通した取り組み

精神疾患の種類は沢山あります。

また、重症度も千差万別です。

酷い時は癒しや休養、身体の治療的な措置が必要な時があります。

しかし、ある程度心身を動かせる様になり、精神疾患の克服に向けて進んでいく時、意識の持ち方と働かせ方が命になります。

あなたは、
「心の病気にかかっていて心が不自由なのに、マインドセットができるの?」
と思われるかもしれません。

しかし、意識や精神の病気であるからこそ、病気の克服には心の在り方と働かせ方がとても大切です。

私は、12年ほど続いた過食症を、一瞬の気持ちの切り替えで完治させ、一度たりとも再発させていません。

多くの精神疾患を克服していくには、常日頃から心の取り組みを習慣化する事が大事です。それと同時に、克服して掴み取るモノを持つ事も、克服の両輪になります。このモノは、使命・決意・目的・目標・意義という言葉にも置き換えられるでしょう。自分がしっくりする言葉を選んで下さい。

ただ、ここで陥りやすいポイントがあります。

それは、掴み取るモノは
「何のために」
にも置き換えられます。

しかし注意が必要な点は、
「(漠然と)元気になりたいから」
「(漠然と)病気が嫌だから」
「(仕事など何かを)失うから」
といった、健康と不健康、何かを避ける事に意識をセットしてしまう事です。

何故、健康状態と回避を意識の中心においてはいけないのか?

その理由は、
● 健康状態にしか意識が向いていない
● 病気に意識が固定されたまま
になります。

常に健康と病気にしか意識が向いていないので、感情・思考・言動もその意識に合ったものになり、病気という問題がずっと現実と意識に存在し続ける事になります。病気を引き起こす根っこの問題や、病気を改善した先をどう生きるかに意識が向いていません。

「元気になったら、〇〇したい。」
「元気だったら、△△できるのに。」

この思いは、常に意識が病気を起点になっています。

つまり、
● 意識が病気にとどまっている。
● 達成する物事の途中にあるモノとして病気を見ていない。

だから、いつまでたっても想いが病気に固定され続けます。
病気以外の発想や考え方、着眼点、ものの見方ができる度合がとても下がるのです。

ここで、病気以外の事、例えば何か仕事を達成しようとしているとしましょう。
仕事をやり遂げるゴールに目を向けて、そこから今の自分を眺めると、障害や問題など、取り組むモノが見えてきます。

ゴールから見えた問題を解決する為に、色んな角度からそれらを見て考えます。問題の背景や原因を探ります。

しかし、やり遂げる仕事が無かったり、あったとしてもゴールではなく、目前の問題を強く意識していたらどうなるでしょうか?

ゴールまでの全体像や道筋が把握できず、出てくる問題に直面し続ける気持ちになったり、ほんろうされたり、気力が無くなりやすくなります。

場当たり的な対処にもなりやすいですよね。

精神疾患も同じで、
「何故、私はこの病気をやっているのか?」
「この病気を越えて叶える事」
に意識が向きぬくくなります。

結果、病気に意識が囚われ続け、感情・考え方・言動が病気を意識した心に振り回されやすくなります。

そして、
● 病気にならない事
● 病気を回避する事
● 病気に対するネガティブな内面
に囚われ続ける可能性が強くなります。

病気という問題が自分の中に残り続けます。
それどころか、問題意識を自分で高め続ける事になります。
その結果、心だけでなく、身体の調子、そして日々の出来事や言動も狂わす事につながります。

『思考は現実化する(ナポレオン・ヒル著)』という言葉があります。

また、
『引き寄せの法則』
という人生哲学の1つがあります。

この2つの要は、自分の内面が起点になった現実を自分で叶える部分が人生や日々の生活にあるという事です。

当然、自分の力が及ばない部分もあります。
凄惨な境遇で生れ落ちる事も世界中至る所で起こっています。

その様なとても極端な部分は棚上げにして、今回のメインテーマである、精神疾患を使命感という自分の意志で改善していくという部分において、やはり自分の意識が不可欠になります。

この使命感ですが、大きく分けて2パターンあり、私は2つとも経験しています。

一瞬で人が変わった様に病気をやめられる。
長い期間、信念を持ち持ち続けて病気をやめていく

また、この使命感は、
芯を据える
意味付け
使命の移り変わり
の三部構成になっています。

この記事の一番のポインは、
『病気を越えて成す事への意識を持つ』
です。

「何の為に病気を乗り越えるか」の「何」が回避型や健康固執型にとどまらない本当に叶える事を『内感』して下さい。内感は私の造語ですが、内観という感じの印象は、本来の意味より観察の意味に囚われてしまう事があります。

「何」を自問自答しながら、瞑想する様に、じっくり深く、何度でも、ご自身を深く感じて「何」を探り当てたり、創り上げて下さい。

ちなみに、私が精神疾患を治そうと思い立った時の気持ちは、次の2点でした。

「自分の心を自由に感じて使える様にする。」

「薬は、身体に作用させて気持ちを変えているので、本当の問題解決にはならない。だから、医療無しで治す。」

この2つの言葉は、プロフィールにも書いています。

(拙著『過食症から始まった僕の多重性心疾患を医療無しで治していった3人の女神達』にも、決意のエピソードを載せています。)

しかし、実は医者を使わないにはもう1つ理由がありました。それは、医者に精神疾患の烙印を押されると、就職できなくなったりするなどの社会からはじき出される恐怖でした。

私が心の取り組みを始めた2010年頃は、今よりまだ精神疾患や精神病といった心理的・精神的な病気に対して強い偏見や理解の無さが強かった時代でした。

その為、独力で何とかする気持ちも持っていました。

ただ、心の取り組みを始めたきっかけは、テレビのニュースで映る凄惨な事件を観ても波風立たない心に問題と危機感を感じた事でした。

ですから、精神疾患の原因自体が波風立たない事にあると推測した事が取り組みを始める一番初めの気付きと動機になっています。

この時はまだ自分が患っている病名のすべてを知りませんでしたが、既に病気の背景にある根本原因に目を向けていました。

なので、医者や薬を使わない事に恐怖、不安、迷いはありませんでした。そして、自然と社会に知られて孤立する恐怖心は無くなっていき、代わりに何が何でも医療を使わずに自分で治す気持ちが高まっていきました。

病気の根本に対する着眼点は、私が機械装置のサービスエンジニアと翻訳業といった物事を探求して解決していく仕事を長年やっていたところにあります。職業柄、病気という何かの現象を起こす背景や原因を追究の意識を向けやすい人となりになっていたのです。

ここでいったんまとめます。

私が、精神疾患というよりも、心自体の改善を取り組み始めた気持ちは、
「医療無しで自分の心を自由に感じて使える様になる事。」

医療無しで心を改善する意味は、
「自分の心は自分のものだから自分で良くする。医薬品など、心身をはぐらかす手段は、根本原因に向き合っていない。」

最後に、気持ちの在り方の移り変わりですが、時とともに変わる時があります。

全ての精神疾患を克服した今も私は『自分の心を自由に感じて使いこなせる事』を続けています。

何故かというと、心の取り組みは一生ものと気付いたからです。

使わない外国語ができなくなる事やメンテナンスしない身体が傷みやすかったり老化しやすいのと同じ様に、取り組みをやめた心は、悪化しやすい事が解りました。

また、心の取り組みは自分への寄り添い、愛でもある事も解りました。

自分への寄り添いは、例えば、自己重要感・自己肯定感・自己受容感・自己嫌悪感・自己否定感にも関わってきます。

自分に気をかる習慣や人となり無くして、自己重要感・自己肯定感・自己受容感・自己嫌悪感・自己否定感を何とかできるでしょうか? できる訳がありません。

そして、精神疾患というのは、ある性格を極端にしていくと病気としての範囲に入ってしまう事を知ったからです。

例えば、食べ過ぎも異常になると過食症になります。しかし、生活習慣病などを引き起こすレベルだったらどうですか? これも良いとは言えませんよね。また、世間では性格に難がある人達はいますよね? 自分にとっても改善した方が良い内面はあると思います。

精神疾患よりは下のレベルの自分の心をより良くしていく事は沢山あっていつまでも続く事がお解りだと思います。

しかし、取り組みというのは、心以外でも、自分で自分の為に自分が進んでやるもので、他人基準でやる事ではありません。自分が自分でやってこそ、自分を大切にしている事になります。

だから私は自分が自分を大切にし続ける為に心の取り組みを一生続ける気持ちになっています。

もう1つ、医療無しで患った精神疾患と心身症をすべて克服した者として取り組みを続けています。

責任感の様なものです。

克服に関する質問を受けるなどしていると、責任ある在り方が育まれていきます。

最後のまとめです。

精神疾患を治す気持ちと意味を、病気や嫌な事を避ける事ではなく、病気の根本や、病気を越えて成し遂げる事にセットします。

そして、その志しや使命の様な自分に据えた気持ちは、その時々にあったモノに変わる事があります。

それは悪い事ではなく、成長の証です。

独りで出来ない時は、誰かに手伝って貰えば良いし、支えて貰えば良いです。

私自身、ヨガの先生方、心理セラピーコーチの方々など、沢山のその道の専門家に助けられ続けました。

また、私の精神疾患を良く知る方々や知らない方々にも沢山助けられました。

もし助らけてくれる繋がりが無くても、創り出せます。

私は、壊した絆は修復し、無い繋がりは創り出していった事によって自然と助けを得ていました。

人との繋がりは、心の在り方、働かせ方に大きな好影響を与えます。

その恩恵の1つとして、精神疾患の克服があります。

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